燕三条 一貫生産
IWANOのホットサンドメーカーFT、ホットサンドメーカーELは
優れた金属加工技術が伝承されている地域として世界的に有名な「燕三条製」。
国内生産ならではの高品質を、経験豊富な職人が実現しています。
- 燕三条 -
今日も有数の米どころとして知られている、越後平野と信濃川を有する広大な新潟県は
古くはその地形のため数多くの洪水被害にみまわれていました。
また冬季は土地柄多くの雪が積もるため農作物は実りません。そのため、農業以外の生業が必要となりました。
江戸時代、発展する江戸建造物のために「和釘」の製造が推奨され、燕三条地域では冬期間の副業として創められました。
材料・燃料資源を有する山々、物流を担う河川、寒い冬を耐え抜く気骨。
数々の条件が整っていた燕三条は、「鍛冶」が盛んになりました。
ここで養われた知識と経験は、数々の人と技術を迎え入れ、あらゆる金属加工が集積する燕三条へと伝承されたのです。
アルミダイキャスト
IWANOホットサンドメーカーの製造工程は原材料であるアルミニウム合金(ADC12・JIS規格)のインゴットを溶かすことから始まります。およそ650℃の高温の釡で溶かしたアルミニウム合金を精密な金型の中に高圧力を加えて充填し、凝固させる「アルミダイキャスト工程」。圧入することで高精度に鋳肌がきれいに仕上がります。
アルミダイキャストの生産量のうち、おおよそ90%以上がこのADC12といわれていますが、そのほとんどが自動車用部品に使われています。自動車業界でアルミダイキャストが選ばれている理由は「軽くて、丈夫」だから。IWANOホットサンドメーカーはその「軽い・丈夫」そして「熱伝導に優れている」という材料や製造方法による利点をそのまま製品に反映しました。調理がしやすく、弱火から中火でおいしくムラなく調理を可能にする。歴史的な金属産業地域の熟練した知識・技術から完成するIWANOホットサンドメーカーです。
プレス加工
アルミダイキャストの成形時に、空気やガスなどの不純物が製品内に残らないように「オーバーフロー」というものを製品に設置しています。その「オーバーフロー」を製品から取り除くために職人がプレス加工を行います。
バリ削り
金属や樹脂などを加工する際は「バリ」というギザギザした出っ張りができます。この「バリ」が残っていた場合、取り扱う職人や製品を手にするお客様がケガをしてしまう可能性があります。しかし安心してください。IWANOホットサンドメーカーは経験豊富な職人が、電動の工具を使用してバリを一品一品丁寧に取り除いています。
ブラスト
アルミの細かい砂粒を製品に投射し、製品の表面全体に細かいキズ(凹凸)をつけ塗料を密着しやすい状態にする表面加工処理方法です。製品に塗装を施す際の非常に重要な下処理です。
塗装
製品の表面にふっ素樹脂塗膜加工を施します。プレート部分にふっ素樹脂加工が施されていることにより調理から後片付けまで、ストレスフリーを叶えます。使用しているふっ素塗料は厚生労働省で定められた食品衛生法の基準を満たしたものを使用しております。また、近年ストックホルム条約の締約国会議で議論された化学物質PFOAやPFOSは含まれておりません。
ハンドル取り付け
ホットサンドメーカーの本体(プレート部分)とハンドルの穴にリベットを通しプレス加工によりリベットを潰す、いわゆる「カシメ」という方法でハンドルを固定します。ハンドルの固定方法としてはねじ止めよりも強度があるので「カシメ」を採用しています。カシメの歴史は古く、昔の鎧などにも使われています。